2020年03月18日

最低生活費の計算方法は?

 支給される生活保護費は、基準となる最低生活費の金額に左右される。では、最低生活費は、どのように算出されているのだろうか。
 生活保護には8種類の扶助があるたが、主になるものは生活扶助と住宅扶助である。生活扶助は第1類と、第2類に分けられる。
【第1類】
食費や衣類などの個人的費用
第2類
・水道光熱費などの世帯に共通してかかる費用
 これらに住宅扶助を加算した金額が、だいたいの最低生活費になる。さらに教育扶助や介護、医療扶助に当てはまればそれらも追加される仕組みである。
 生活扶助(第1類)+生活扶助(第2類)+住宅扶助+その他の扶助=最低生活費
 生活扶助第1類は、世帯全員の第1類基準額に逓減率(世帯人数によって割合が異なる)を乗じて計算する。生活扶助も住宅扶助も地域の等級によって異なり、都心ほど高く地方は低く設定されている。
 では、具体的な金額はいくらくらいになるか計算していこう。世帯・地域別の受給金額を計算してみた。世帯人数や地域で、どれくらい金額が変わってくるのか気になるところだが、単身世帯と子供がいる世帯と東京都心部と地方、それぞれのパターンで計算してみたので参考にしてほしい。

1、 東京都23区内に住む単身世帯のAさん
 Aさんは東京都23区内に住む25歳の男性で、アルバイトによる収入は約7万円。東京都23区は1級地-1、その地域の単身の逓減率は1.0%になる。
生活扶助(第1類)
38,430円×1.0%=38,430円
132,930円
生活扶助(第2類)
40,800円
住宅扶助
53,700円
Aさんの最低生活費は132,930円で、そこから収入の7万円を引くと受給金額は62,930円となる。

2、 愛知県犬山市に住む単身高齢者のBさん
 Bさんは愛知県犬山市に住む73歳の女性で、年金等の収入はない。犬山市は地方なので3級地-1となり、単身の逓減率は1.0%。
生活扶助(第1類)
28,540円×1.0%=28,540円
103,860円
生活扶助(第2類)
34,420円
住宅扶助
40,900円
 Bさんは収入がないため、最低生活費の103,860円がそのまま生活保護費となる。

3、 北海道函館市に住む3人世帯のCさん
 Cさんは北海道函館市に住む32歳男性で、同い年の妻と3歳の子供がいる3人家族。体が弱く長時間労働ができないため、毎月の収入は約10万円。函館市は2級地-1で、3人世帯の逓減率は0.8350%になる。
生活扶助(第1類)
34,740円+34,740円+27,090円=96,570円
96,570円×0.8350%=80,640円
189,120円
生活扶助(第2類)
53,480円
住宅扶助
45,000円
児童養育加算
10,000円
 189,120円の最低生活費から収入を引くと、生活費保護費は89,120円。Cさんには3歳の子供がいるため、生活扶助と住宅扶助のほかに児童養育加算が追加されている。児童一人につき、10,000円もらえる加算。また函館市は極寒地のため、冬になると冬季加算も適用される。
以上はあくまで概算である。状況によって適用される加算は異なるので、地域の福祉事務所で確認することだ。


posted by GHQ/HOGO at 06:43| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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