2019年12月10日

福祉は自分なりに定義しよう!

 介護士が働いているのは高齢者福祉の分野。だがこの福祉という言葉、なかなかの曲者だ。何となく分かったつもりではいるが、いざ説明するとなると言葉に詰まってしまうこと方も多いのではないだろうか。そんな福祉について、今一度考えてみよう。
 まずは福祉を辞書で調べてみよう。多くの辞書で最初に出てくるのは、「幸福」「幸せ」という意味なのだ。素敵な意味なのだが福祉=幸福というのは、普段使っている「福祉」の意味とは少しずれているのではないか。
 そこで二番目の意味が出てくる。「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」。こちらはまさに日常的に使用している福祉の意味と合致するのではないか。現在では後者の意味で使われることがスタンダードであり、社会福祉といえばこちらを指している
  福祉の語源は明治維新時の外来語の流入によるものではなく、漢語に由来していると考えられる。だがそのときは「福祉=幸福」と、前者のみを意味していた。実際「福」も「祉」もどちらも幸せを表す語なのだ。
 では、現在のように「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」のニュアンスが強まったのはいつからなのか。その時期を正確に特定するのは困難だろうが、英語との関わりは見逃してはならな。英語で福祉に当たる単語は、wellfare。この単語が初めて登場したのは100年以上前に遡れる。単語をばらしていくと、wellとfareに分割することができる。wellは物事が上手くいくことを示す副詞、fareのほうは、何かをするという動詞。簡単にまとめると、英語のwelfare は「うまくやっていくこと」と定義づけられる。この単語に隣接する単語としてwell-being「良い状態」があり、これはパーソンセンタードケアなどが目標とされる状態でもある。
 結局のところ、福祉という言葉をどう定義すれば良いのか。現在主に使われている「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」という意味で十分とも考えられるし、一方で本来の語源に近い「幸福」というニュアンスも捨て難いという人もいるはず。福祉という言葉はその両方の意味を含んでおり、どちらかに決めることは難しいものである。また社会福祉の究極の目的が社会全体の幸福度の向上であると定義するならば、前者の意味のほうがよりしっくりとくるかもしれない。
  大事なことは福祉を定義づけることではなく、自分自身で「福祉とはなにか」と考えてみることではないか。もしも介護士として働いているのであれば、高齢者福祉に少なからず貢献しているはず。では高齢者福祉って何なのか。介護士の働きはどのように社会の役に立っているのか。その答えはもひょっとたら十人十色かもしれない。あなたにとっての福祉とはどのようなことだろうか。一度考えてみると自分なりの定義が見つかるかもしれない。


posted by GHQ/HOGO at 06:08| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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