それぞれの制度の特徴は以下の通り。
@ 任意整理
任意整理は将来の利息を負けてもらう制度。原則元金のカットはないが、サラ金に毎月利息だけ払っているような状況であれば、任意整理をするだけでも随分楽になる。裁判所を介さずに手続できるので、家族にも内緒で手続することも可能。
A 個人再生
個人再生は借金をおよそ1/5程度まで減額可能で、額の大きい借金を抱えている人に適した制度。借金は大幅減額できるが、自己破産のようにマイホームなどの財産没収もないので、住宅を守りたい人には特におすすめだ。
B自己破産
自己破産は借金を全額免除する制度。借金免責の代わりに財産は没収されるが、資産価値20万円以下の財産や、99万円までの現金は手元に残すことが可能。自宅や車などを除く財産については換価してもさほど高額にはならないので、結果的にほとんど持っていかれるものはないだろう。また、身の回り品も手元に残せるので、住居が賃貸の場合は以前とさほど変わらない生活をすることも可能。
現代の日本社会では病気や失業など、何らかのきっかけがあれば誰でも生活苦に陥る可能性がある。生活苦の原因が借金返済にあるときは、弁護士事務所、自治体の法律相談、法テラスを利用すればいい。それぞれの方の状況に合わせてベストの解決方法を提案してもらえる。債務整理は経済的な再建を目指す制度なので、生活苦から脱出するチャンスにできる。借金問題は一人で抱えず、専門家と一緒に解決していこう。