2019年03月02日

「独身・無職・中年」の絶望。生活保護で命をつなぎ、家でネットを眺める日々…

 「労働意欲はあるんですけど、病気のせいで規則正しい生活はできないし、雨の日は身体も動かなくて……」
 一日中閉め切られたカーテン、モノが散乱し足の踏み場がなくなった床――。我々を招き入れてくれた自室でそう語るのは松本浩之さん(仮名・40歳)。無職歴は1年だ。重度の睡眠障害・不安障害を患い、現在は生活保護を受給中だという。そもそもの病の発端は「3.11」だった。
「当時、派遣社員としてコールセンターの仕事をしていました。当時のオフィスは高層ビルの45階。もともとうつ気味ではあったんですが、高層階特有の“嫌な揺れ”で完全に心が壊れてしまったんです。睡眠導入剤を飲んでごまかしながら働くも、出社すればトイレに駆け込み嘔吐する日々。そんな状態になって3ヵ月後には契約が打ち切られ、クビになったんです」
 転職から半年未満だったために失業保険の基準は満たせず、貯蓄はゼロ。むしろ親の借金を200万円肩代わりしている状況だった。
「生活保護か死ぬかの二択しかなかった。ケースワーカーさんに通帳を提示し、悲惨な状況を伝えたらなんとか給付が受理されました」
 病状が落ち着くのを待ち、借金返済のため3年前に一度社会復帰を果たしたが、そのせいでさらに病状が悪化してしまう。
「前職と同じコールセンターですが、今回は苦情処理担当。客の第一声が『死ね!』なんて日常茶飯事です。この2年間のうちになんとか借金は返したんですが、最終的にはまた心が壊れてしまって……。大量の睡眠導入剤を飲んで自殺未遂。そこで契約が切られて生活保護に戻ったんです」
 現在も睡眠導入剤がないと眠れず、生活はおのずと不規則に。昼であれ夜であれ、その日起きた時間から松本さんの1日は始まる。
「起きている間は家でネットを眺めているだけです。外出して人と会うことはまずありません。ケースワーカーにはゴミのような扱いをされるので会うこと自体が苦痛になっています。医者からは『ケースワーカーが心的ストレスになっているから、引っ越したほうが良い』と勧められているんですが、そんな費用もないのが現状です」
 生活保護の支給額は月約12万円。家賃などを除けば3万円程度しか残らない。そのため食事はすべて自炊。久々の外出となるスーパーへの買い物にも同行した。
「体調の良い日にスーパーに出かけて食材を買い込み、それを一日1〜2回食べるという生活です。今日は受給日直前なんで、バナナとお惣菜しか買えませんが……」
 数百円の買い物を済ませ自宅へ戻る松本さんに、今後の人生への想いについて聞いてみた。
「社会復帰できる日がくればいいですけど、自分でももうわからないです。頼れる親も知人もいないので、今は引越し資金を貯めて、良いケースワーカーがいる地域に引越しするのが唯一の望みですね」
posted by GHQ/HOGO at 08:19| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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