2018年04月13日

なぜ生活保護のイメージは悪いのか?

 「生活保護」と聞くと、どんな印象を持もつだろうか。「明るい」「役に立つ」「ぜひ利用したい」というプラスイメージだろうか。「暗い」「お荷物」「関わりたくない」というマイナスイメージだろうか。おそらく一般には後者のイメージを持つ方のほうが多いと思うが、なぜだろうか。
 2011年7月、生活保護利用者が現行制度史上最多の205万人を突破してから、「保護費が財政を圧迫している」「不正受給が横行している」というメディアを通じたキャンペーンが強まった。特に、2012年4月に人気お笑いタレントの母親が生活保護を利用していること(これは不正受給でも何でもない)についての週刊誌報道を契機に、片山さつき氏ら現職国会議員が主導して巻き起こした「生活保護バッシング」には凄まじいものがあった。
 しかし、総人口の中の日本の生活保護利用率は2%弱で、先進諸外国(ドイツ9.7%、イギリス9.3%、フランス5.7%等)に比べると大変低くなっている。日本の生活保護費の対GDP比は0.6%で、OECD平均(2%)のわずか4分の1だ。日本は先進国の中では異常に生活保護が活用されていない国であって、「保護費が特に財政を圧迫している」事実はない。また、不正受給も、金額ベースでは全体の0.5%程度であり、件数ベースでは2%弱なのだ。しかも、その中には生活保護世帯の高校生のアルバイト料の未申告など、不正受給として扱うことに疑問のあるものも相当数含まれている。
 「生活保護バッシング」は、ごくごく一部の病理現象をあたかも制度全体の問題であるかのように取り上げ、世間に「生活保護制度やその利用者はどのように扱っても構わない」という空気を醸成した。
posted by GHQ/HOGO at 06:55| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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