2018年03月19日

続々と明らかになる子供の貧困の実態

 民主党政権は、子供のある世帯に対する給付の拡大(子ども手当)や高校無償化などいくつかの政策を実現した。その後、東日本大震災などを経て再び自公政権となったものの、貧困への関心、特に子供の貧困に関する関心は継続して高い。その背景にあるのは、続々と明らかになってきた子供の貧困の実態である。目を向ければ、生活に困窮する子どもや人々の例は後を絶たなかったのである。
 例えば、文部科学省が行っている小学6年生の子供に対する全国学力調査のデータを、親の所得階級別に集計すると、所得と子供の学力がきれいな相関関係にあるという調査結果が2009 年に発表された。
 海外においては、子供の学力と親の所得に関係があることなどはよく知られているが、このような「当たり前」の関係でさえも、日本の一般市民はもとより、政府や教育学者の間でも驚愕の念で受け止められた。
 子供の健康についてもしかり。貧困層の子供に肥満が多いということも、最近の研究成果でようやく明らかとなった。これまで、「平等社会だから」と親の経済階層の子供への影響について無頓着であった日本社会であるが、調べてみると子供に関するさまざまデータにおいて所得階層との相関が認められたのである。
 また、子供と接する現場からも、だんだんと貧困が子供に及ぼしている影響が報告されるようになってきた。例えば、小児医療の現場からは、自己負担の支払いができないために子供の治療を控える事例や、学校で病気になっても病院には連れていかないでくれと親に言われたという事例などの報告がある。
 学校現場においては、朝ごはんを食べていないため午前中勉強に集中できない生徒にこっそり給食の残りの牛乳を渡したり、飴を手渡したりしている教員の事例が紹介されてきた。学校が休みの間は給食がないため、夏休みが終わって登校すると前より痩せている子どもがいるといった報告もある。児童館や学童保育からは、お昼ごはんを食べていない子供がいるようだという報告も挙げられている。
 新聞やテレビなどのマスコミも、そのような事例を多く報道するようになり、ようやく、日本社会も子供の貧困がただならぬ状況まで追い詰められていることを実感するようになった。
posted by GHQ/HOGO at 06:48| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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