25〜29歳の女性:218万4000円
30〜34歳の女性:235万1000円
35〜39歳の女性:247万9000円
40〜44歳の女性:255万4000円
45〜49歳の女性:263万5000円
冒頭からお金のお話で大変恐縮だが、こちらは女性の年齢別賃金の推移だ(平成26年に厚生労働省が公表)。この数字が多いのか少ないのかは人によって判断基準が違うだろうが、この数字が日本の働く女性の平均的な年収となる。
今回は自身の年収がどのくらいなのかを意識してから読んだほうが、よりリアリティがあるだろう。
取り上げるのは、「子供の貧困率」。 日本は、世界の経済規模で3位に位置しており、国民の多くが中流家庭と自覚していた。外からみると裕福に見える日本だが、今、あるカテゴリにおいて大変なことになっている。それが、「子供の貧困率」なのだ。
子供の貧困率が高まると、子供たちは教育や医療を受ける機会を失い、明るい未来を失い、ひいては、少子高齢化・無縁社会が進むこの国の傾向をより加速させることにもつながるす。子供の貧困は私たちにとって決して無関係ではないのだ。
厚生労働相が発表した4年前の「国民生活基礎調査」の数字だが、子供の貧困率は16.3%に。つまりこれは、日本の子供の6人に1人、約326万人が貧困状態になるのだ。これは過去最高の数値なのである。
「なぜ、日本で貧困」というような疑問を抱く人も多いのではないか。貧困というと、食糧がなく生活環境が劣悪で生命の危機がある「絶対的貧困」を想像しがちだが、今回で言う貧困とは「相対的貧困」を指している。