2017年09月11日

グローバル化は滅亡への道 3

 B 産業の空洞化による先進国の格差拡大
 グローバル化は途上国の社会にゆがみをもたらすだけではない。コストを安く生産する目的で多くの先進国では工場が途上国に移転し、産業の空洞化をもたらした。それは先進国の人々から多くの雇用を奪う結果となり、深刻な失業問題と貧富の格差を引き起こした。欧州ではサブプライムローン・バブル崩壊後のデフレ不況も相まって失業率が20%を超える国もあり、さらにコストダウンのために外国人労働者の雇用が増加することで移民との間で対立が発生し、暴動すら引き起こしている。もちろん移民はグローバル化だ。グローバル化は資本の移動だけでなく、人の移動も推進しているからである。そして移民の中にはテロに走る若者も現れ治安は悪化し、社会の質は確実に損なわれている。グローバル化はヨーロッパに幸福をもたらしてはいない。
 C 相互依存による経済の不安定化
 グローバル化により相互依存が進むと、個々の国はそれ単体では生存できなくなる。例えば穀物は生産性の高いアメリカが圧倒的なシェアを占めている。多くの国々は自国で穀物を生産するのではなく、アメリカから穀物を輸入している。このような状況では、アメリカがもし、ある国に穀物の輸出を行わないと恫喝すれば、その国はアメリカの要求に従わざるを得ない弱い立場に立たされる。最近では中国がレアメタルで同様のことを行ったのは記憶に新しいところだ。これらの物質は「戦略物資」と呼ばれている。グローバル経済は生産性が高い一方、経済を他国に依存することになるため、立場は弱く、不安定なものになる。
 グローバル経済はすべての国が友好で、世界が平和でなければ成立しない。ところが世界はとてもそんな状況にはない。どの国も自国の利益を最大化しようとしのぎを削っており、しかも紛争が絶えることはない。そんな状態で経済のみがグローバル化し、食糧やエネルギー資源など国民の生命に関わる重要な商品をすべて輸入に依存するようになることは、極めてリスクが高い。
posted by GHQ/HOGO at 07:06| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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