2017年09月09日

グローバル化は滅亡への道 1

今日、主流といわれるエコノミストの多くは経済のグローバル化を当然のように受け入れ、何の疑いもなくグローバル化を推進している。彼らの主張は「グローバル化、とりわけ新自由主義と市場原理主義で世界中の資源が最適に配分され、より多くの富を生み出し、世界経済は発展する」というものだ。ところが実際にはその逆の現象が数多く報告され、疑問の声も挙がっている。グローバル化はユートピアをもたらすのか。
 経済のグローバル化による効果は、理論上、すばらしいものであるかに見える。自由貿易を行う複数の国が、互いに資源の過不足を補完し、より生産性の高い分野の生産を分担して行う「国際分業」は非常に効率的で生産性も高いことは間違いない。しかし生産性が高いからと言って、人々が豊かで幸福になるとは限らない。実際にはその逆のことが生じている。生産性が高くとも人々に不幸をもたらすのであれば、それは社会のシステムとして不適切なのだ。
 @ グローバル化が招く貧困問題
 確かに多くの途上国はグローバル化によって「国家としての経済成長」を遂げている。BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)はもちろん、その他の東南アジア諸国、アフリカでも高い成長を示している。しかしグローバル化は同時に途上国に深刻なインフレと貧富の格差をもたらした。2012年はアラブの春などと言われ、中東諸国の独裁政権が民衆の武力暴動により次々と打ち倒された年だが、この暴動の背景には貧富の格差の問題がある。グローバル化の波に乗り、経済成長した中東の国々で貧富の格差が許容範囲を超え、多くの人々の怒りを誘ったのだ。また成長著しい中国でも格差が拡大し、農村部では暴動が絶えず、開発で土地を奪われた農民が都市に溢れている。途上国の経済成長は人々に豊かさをもたらしたとは必ずしも言えない。豊かな人がますます豊かになり、貧しい人はますます貧しくなる。国の経済規模で見れば成長したかも知れないが、社会的な完成度としてはむしろ後退したと言えるのではないか。
 また、貧困がテロの温床になっているとはずいぶん昔から指摘されていることだが、それは解消されるどころか、グローバル化の進展した今日、ますます悪化している。つまりグローバル化による貧富の格差こそテロの温床ではないかと疑われる。グローバル化で資本の移動がどんどん行われるようになり、多くの途上国は経済成長のためという名目で、先進国からの莫大な債務を抱えるようになった。先進国から借金することで利益を得るのは一部の人々であっても、債務の返済のためにおカネを払うのは多くの庶民なのだ。その返済のために人々の貧困化に拍車がかかっている。たとえばある途上国では先進国からの債務の支払が滞ったために公共事業としての水道事業を外資に売り払う羽目になり、水道料金が引き上げられて暴動が発生している。このような途上国における格差の問題は中東のみならず、世界のすべての途上国に共通する社会問題と言えるう。
posted by GHQ/HOGO at 07:31| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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