2017年09月04日

時給100円余「だまされた」 元患者が医療法人を告訴 最賃法違反罪など

 時給100円余りの賃金で通院先のクリニックで働かされたとして、東京都内に住む50代の元男性患者が14日、最低賃金法違反罪と労働基準法違反罪で、医療機関を運営する医療法人などを上野労働基準監督署に刑事告訴した。この医療法人は、生活保護を受給する患者の相談員として、都内の福祉事務所に職員を派遣。生活保護費を管理するなど患者の囲い込みが疑われており、男性の代理人弁護士は「経費削減を図り、患者の利益をないがしろにした貧困ビジネスの象徴」と話している。
 男性が告訴したのは、通院していた精神科クリニック(東京)を運営する医療法人(同)と理事長ら。
 告訴状などによると、男性は大田区の福祉事務所の勧めで昨年9月から今年8月までクリニックに通院。今年4月以降、週3回にわたり、他の患者の誘導などクリニックの業務を行うよう指示され、4〜5月は無給、6〜7月は当時の東京都の最低賃金(888円)を下回る時給約111円〜約125円で働かされたとしている。賃金はクリニックの職員が管理していたという。
 男性は「クリニックに『ヘルパー2級の資格がとれる』といわれて働いたが、資格もとれず、だまされたという気持ち。生活保護費も管理されていたので、辞めることができなかった」と話した。医療法人側は「担当者がいないので対応できない」としている。
精神疾患者を食い物に―有名クリニックが劣悪な環境で貧困層を囲い込み
 院内隠し撮りの画像がテレビのニュースになった。これは都内に4つのクリニックを持つ、某医療グループのことだ。実はこの医療グル―プに関しては、過去『ニコ生タックルズ』(http://ch.nicovideo.jp/hisada)において、薬物依存で通院する患者に出演してもらうなどしていた。その際、様々な問題点も提起されたのだが、今回はなぜそれが問題になったのか。
 実は、この医療グループは大田区や江戸川区等に相談員を派遣して、アルコール、薬物依存、ギャンブル、性依存等、精神疾患患者の相談に乗り、自分のクリニックに通うよう指導していたのだ。大田区では19年度から4人を派遣してもらう随意契約を結び、江戸川区では同じく19年度から3人の派遣を受け、区内にある福祉事務所に置いていた。随意契約の理由は「毎日派遣してもらうクリニックがここしかなかった」である。
 多くの受給者が指示に従い通院して、病院を辞めたい等申し出ると、生活保護を打ち切るなど、何も権限が無いクリニックに虚偽の説明をされて、通院せざるをえなかったという。通院は当然患者の意思が第一であり、これは当然違法である。
 過去、『ニコ生タックルズ』に出演してもらった男性は大田区の福祉事務所に薬物依存の件で相談に行き、相談員同行のもと、このクリニックに連れて行かれ、それから現在に至っている。また、別の男性は江戸川区に生活保護受給の相談に行った所、このクリニックに通う事が条件の上、生活保護受給が決定した。彼は現在、このクリニック付近のとあるNPOが運営する寮に入れられ、日の当たらない地下室の二段ベッドを十個位並べられたカーテンで仕切られた狭い部屋で生活を余儀なくされている。体の具合が悪くてもクリニックを休みたくても休めないのだ。なぜならクリニックから迎えが来て、半ば強制的に連れ出されてしまうからだ。
 このクリニックは、医療費が軽減される「自立支援医療制度」を利用し、自己負担なしで通院治療やデイケアを受診させる。クリニック側には1日10時間のデイケアで、1万円の自立支援医療費(精神通院医療)が支払われている。彼らも必死なのだ。
 では、実際にクリニックではどの様な自立促進の治療が行われているのか。
 調べてみると、患者は朝9時半に通院したスタンプを押してもらい、10時から始まるプログラムを受け、18時45分に終了のスタンプを押され、帰路に着いている。ある日のプログラム表には、芸術支援療法、ミーティング等の文字が見られる中に、買い物ツアーと言う日もあった。
 これは依存症の患者を引き連れて、電車に乗り、安い洋服がある繁華街に買い物に連れて行くのだが、20〜30人いる患者に対して、看護師等の資格を持っている引率職員はわずか2名というお粗末さだ。どんな事態が起こるか分からない依存症患者の引率がたった2名で非常事態にどの様な救急治療が行われるというのか。また、人を巻き込む事態になったらどの様な行動が取れるのであろうか。なかには散歩等のプログラムもあるが、これは近くのデパートに行き、そこで1時間位の自由行動を取らせるだけだった。これは利用されているデパートもお客さんもいい迷惑であろう。
 さらに、このクリニックでは患者の金銭管理までしている。通常の生活保護受給者でも役所が金銭管理する事もあるが、ここのクリニックは度を越している。1日1000円貰えるならまだいい方で、現金の代わりに現物支給と言う制度まで存在している。これは生活保護費が役所からこのクリニックへ現金書留で郵送され、それをクリニック側が管理。プログラム終了後に職員引率の元、近くにあるコンビニに連れて行き、数百円の買い物をさせるというものだ。クリニックが開いている平日は質素だが食事は出ている。しかし、休日前日は弁当等は腐ってしまうので、カップラーメンを買うしか選択肢は無い。その方法が依存症の治療に効くのかは分からないが、その役所から送られた現金の預り証すらクリニックからは発行されない状況だ。金銭出納帳はあるにはあるのだが、患者によるとその金額は訂正されている事が多いという。だから患者本人は今、いくら自分のお金が溜まっているのかを確かめる術も無いのだ。
 貧困ビジネスが社会問題となり、規制が厳しくなった現在でも、自立支援乱用の法規制までは追いついてはいない。そこが盲点となり、この様な医療が成立しているのであろう。数人の元患者が弁護士と共にこの医療グループを訴え、東京都、厚労省でも問題視されている。
 そして、この医療グループの各種行事に数年前まで有名な女性衆議院議員が来賓として挨拶をしていたという。
posted by GHQ/HOGO at 06:39| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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