2017年07月20日

グローバリズムと貧困

 消費税は上がるのに、なぜ法人税は下がるのか。政府はその理由を、外国企業を呼び込むため、または外国企業との競争に打ち勝つためだとしている。これは1990年代のいわゆる『金融ビッグバン』以来のことだ。その肝は、『通貨交換の自由』である。それ以前は貿易取引が伴わなければ、日本人がドルを買うことはできなかった。ところが今はどこの銀行でもドルは簡単に買える。ドルが簡単に買えるということは、外国人が簡単に円も買えるということだ。その国の通貨が自由に買えれば、その国の株も買えるし、証券も買える。いわば人の財布に勝手に手を突っ込むことができるのだ。そうやって外国企業が日本に乗り込んでくるようになったし、また逆に日本企業も外国に乗り込んでいくようになった。そして国は国内企業が外国に逃げて行かないように法人税を下げるようになった。また逆に外国企業が日本に乗り込んで来やすいように、法人税を下げるようになった。これがグローバリズムである。
 その結果、法人税は下がり、消費税が上がるようになった。もとより消費税は強い逆進性を持つ。つまり、お金持ちに優しく、貧しい人に厳しい税である。貧富の差がいかにあろうとも同じ税率だから、金持ちに有利なことは言うまでもない。この税は、累進課税のもとで金持ちが負担する税を、貧乏人が肩代わりする税である。なぜこうなったのか。それがグローバリズムである。
 企業も国民も税金を払いたくないのは同じである。しかし、企業は国を出て行けるのに対して、国民は国を出て行けない。ここに決定的な差がある。企業と国民を同列には扱えない。一見、対等なようで対等ではない。
大人と子供を同じ土俵で戦わせようとするのがグローバリズムである。資本は自由に飛び回る。しかし人間はそう簡単には飛び回れない。その事実をベールに隠すのがグローバリズムという言葉である。人間がグローバル化すると勘違いしている人が一部にいるが、資本がグローバル化するのである。その速度は大人と子供ほど違う。
 そして先にグローバル化した企業が、国民の富を収奪する。それがグローバル化の本質である。そしてグローバル企業に勤める一部の幹部だけ、またはそこに出資する一部の資本家だけが肥え太る。こうやって一部の人間に富が集中する。その秘密が、マスコミの『報道しない自由』によって守られている。


posted by GHQ/HOGO at 07:40| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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