2017年06月01日

生活保護基準に届かない年金受給者の暮らしは?

 埼玉県内の病院で清掃の仕事をしている74歳女性は、3年前に夫を亡くし、月額12万円の遺族年金で暮らす。週4回、早朝や閉院後に院内を清掃している。時給900円で1日4〜5時間働き、月10万円弱を稼ぐ。遺族年金と清掃の賃金で収入は月約22万円。74歳の高齢女性が、年金だけでは食べていけないからと、働き続けている。
 「仕事を辞めたいのだが、どういう制度を使えますか」
 いろいろ調べたところ、彼女は生活保護を受けられないことが分かった。預金が40万〜50万円あり、医療費もそう多くかかっていないため、保護基準に届かないのだ。
 1人で暮らすにしても、1ヵ月20万円前後は必要。遺族年金12万円だけでは、家賃と医療費、国民健康保険料、介護保険料を払うと残りわずか。孫が遊びに来たときぐらいはお小遣いを持たせてやりたい、地域の冠婚葬祭や老人会の付き合いにも出たい、というのが人情だろう。最低限の社会生活を維持するために、働き続ける必要があるのだ。
 女性の一番の不安は、もし働けなくなったらどうするか、というものだった。その場合、収入は遺族年金だけになる。家計をやりくりしてもらうことぐらいしかアドバイスできなかった。家賃4万円のアパートから、家賃が安い公営住宅に移る、国民健康保険料の減免措置を申請する−−など、使える制度をなるべく使って、何とか生き延びてもらうほかない。
 無年金や病気で働けない場合はすぐ生活保護につながるが、年金が生活保護基準スレスレか、少し超えている、持ち家がある、地域によっては自家用車を持っている−−と、生活保護を受給できないことが多い。
 そのような人たちは低賃金で働き、生活費の不足分を補っている。また、自分や配偶者の医療費、介護費用を工面するために働く、という人も増えている。「フルタイムで働かないと補えない」「死ぬまで働かないといけないし、働けなくなったときは死ぬときだ」という人までいる。
posted by GHQ/HOGO at 07:03| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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