2017年02月07日

個人の能力には差がある

 就職の壁の1つとして、個人の能力がある。もともと人間には、生まれつき能力の差がある。育った家庭や環境にも、受けられた教育にも差がある。仕事をしてきた場合でも、身につけた技術や資格は人それぞれに違う。
 このごろ求人が増えたと言っても、単純労働は昔に比べて少なく、大半は何らかの技術、あるいはコミュニケーション能力を要求される仕事になっている。土木建設の肉体労働が長かった人に、いきなりITや接客の仕事は困難だろう。調理師をやってきた人に、すぐ介護の仕事は無理だろう。自分に適さない仕事にはまず採用されないし、かりに採用されても長続きしない。
 また、就労できない人、生活に困っている人の中には、障害認定を受けていなくても、知的な能力のやや低い人や、発達障害でコミュニケーションがうまくいかない人が相当いる。長くひきこもりだった人もいる。重い病気でなくても、慢性の病気で通院が欠かせない人もいる。母子世帯では、DV被害の経験者が多く、精神的に弱っていることがしばしばある。これらは、障害・傷病にカウントされないので、統計上は、働ける人のように映る。
 個人の能力差が労働市場で問われるのは仕方ないが、公的扶助(生活保護)は、あらゆる人に最低限度の生活を保障するもの。個人の能力差そのものを自己責任、努力不足のように見て、保護受給者を怠けているように非難するなら、筋違いだ。問われるのは、いま現実に存在する個人の能力、世帯の条件に応じて、それぞれ可能な範囲の努力をすることである。
posted by GHQ/HOGO at 07:58| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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