2017年01月05日

生活保護受給者の爆発的増加は避けられない!

 「貧困に陥った若者が、「下流老人」になる未来 生活保護受給者の爆発的増加は避けられない 。「若者の貧困」は、最終的に財政負担の増大に行き着くだろう。高齢者の貧困問題について、『下流老人』(朝日新聞出版)が出版されている。そのなかで、若者の貧困と高齢者の貧困は密接につながっているということが書かれている。若者たちへの支援が十分でないと、彼らが年齢を重ね、老後を迎えた際の生活状況が凄惨なものとなる。
 消費意欲が高いにもかかわらず、多くの若者がすでに消費できない状況にある。下流老人の実態をテレビ報道などで目の当たりにすればするほど、若者たちは老後を憂い、保身的になり、萎縮してしまう。自分自身もああなってしまうのではないかと、不安に駆られ、消費行動にそれは現れる。モノを買ったり、積極的に何かを学習するなどの「自分への投資」をできる資金を稼いでいたとしても、老後のためにせっせと貯蓄に走る。
 定年を迎えた時、年金がもらえるかどうか分からず、自分の生活の先行きも不透明で、禁欲的な生活を送らざるを得ない。しかしそのことで結局、精神的にも豊かな生活ができず、ますます若者らしい快適な生活ができないという悪循環に陥ることになる。
 自動車を1つの例にとろう。1990年代以降、トヨタ自動車の国内販売台数と海外の販売台数は反比例している。少子高齢社会の特徴は、個人消費の落ち込みだし、日本を象徴する企業であるトヨタ自動車が過去最高益を上げていても、国内にはトヨタを買えない若者たちが大勢いる。過去最高益の背景は、海外の販売が好調であることで、もはや日本国内の消費は減り続けているのだ。
 しかし、若者が貯蓄に走れるならまだいいほうだ。これらの貯蓄をはじめとする資産形成ができない環境が貧困世代に急速に広がっている。若者の雇用環境と賃金、生活状況を見るかぎりにおいては、貯蓄するには極めて困難が付きまとう。経済学者の森岡孝二氏も、著書『雇用身分社会』(岩波新書)において、「労働者がさまざまな雇用形態に引き裂かれ、雇用の不安定化が進み、正規と非正規の格差にとどまらず、それぞれの雇用形態が階層化し身分化することによって作り出された現代日本の社会構造」が問題だと指摘する。
  森岡氏は同じ企業内において、厳然と身分が形成されていることを指摘し、非正規雇用と正社員の間にある「断絶」を問題視している。そのような雇用形態としての身分は、戦前にあった繊維産業の工場労働者における正社員と、差別を受けていた「職工」や「女工」のようであるとすら記述している。
 若者たちは、日々の生活を送るだけで精一杯だ。現代日本の社会構造の問題として若者の労働環境を是正しなければ、日本は生涯にわたって低賃金で不安定な階層を作り出し、温存していくこととなる。若者に自動車を買うなどの消費をするための余力を与えてほしい。
posted by GHQ/HOGO at 09:51| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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