2016年10月07日

貧困を考えるにはデータが必要不可欠? 統計的に考える貧困

 「貧困」とは「経済的な理由などから生活に困っている状態」である。しかし、これでは漠然としていて、ときに不十分な場合がある。それが、貧困について統計的に考える場合である。「貧困率」が一例だ。貧困について統計的に考える場合では、「貧困」についてより明確な「数値」としての基準が求められる。
 貧困を統計的に考える際に用いられる明確な基準として「絶対的貧困」と「相対的貧困」がある。どちらも難しそうな響きがある。だが、この2つの基準には大きく違うところがあるので、その違うところを把握することで理解しなければならない。そして、「絶対的貧困」と「相対的貧困」で違うところと言うのが「他者と比較するかしないか」というものである。
では、絶対的貧困とは何だろうか。「絶対的貧困」とは、人が生きていくうえで必要な最低限度の衣食住を満たしていない層のことを指す。最低限度の衣食住というのは、「明日食べるものさえない」ことや「安心して眠ることができる場所さえない」ことだと思う。このような最低限度の衣食住について、「1日に使う生活費」で表しているのが絶対的貧困である。
 最低限度の衣食住を満たさない「絶対的貧困」は、「1日に約1ドル以下で生活している者」が該当すると言われる。そして、絶対的貧困の数は全世界で12億人にものぼり、「1日に約2ドル以下で生活している者」は30億人にもなる。
 この絶対的貧困は、国や地域による生活レベルの違いは関係ない。ある人が「明日食べるものさえない」状態や「安心して眠ることができる場所さえない」状態に置かれていれば、その人は「絶対的貧困」だと言える。相対的貧困と大きく異なるところは、絶対的貧困には「1日に1ドル以下で生活」という絶対的な基準があるところだ。
 では、相対的貧困とは何だろうか。「相対的貧困」とは生活の水準が他の者と比較して低い層のことを指す。他の者と比較しているところが、絶対的貧困と大きく異なるところである。また「絶対的貧困」は先進国では少ないのに対して、「相対的貧困」は先進国でも見られる。
 相対的貧困における「生活水準が他者と比較して低い層」というのは以下のように定義されている。
 @ 国民を所得の順に一列に並べる
 A その列の真ん中の人の所得(中央値)を求める
 B 中央値の半分の値を求める
 列の真ん中の人の所得(中央値)の半分よりも所得が少ない層が「相対的貧困」に該当する。近年の日本では、国民の所得の中央値が245万円前後になっている。例えば平成24年度の所得の中央値は244万円になります。したがって、所得が122万円以下の者が相対的貧困に該当する。年間で122万円なので、1ヵ月に10万円前後で生活することになる。ちなみに、平成24年度の相対的貧困率は16.1%。
 実は「6人に1人」の「貧困率」というのは、正確にはこの「相対的貧困」の割合のことである。つまり日本には、生活水準が他者と比較して低い者、年間の所得が122万円以下であるために月10万円で生活しなければならない者が「6人に1人」の割合でいるということである。
posted by GHQ/HOGO at 07:27| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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