2019年04月22日

1世帯当たりの金融資産額は平均1820万円だが・・・

 家計調査は、資産と負債についても調査している。それによると、1世帯当たりの金融資産額は平均1820万円である。もっとも、読者の金融資産がこれ以下でも、焦る必要はない。
 第一に、所得格差と比べてはるかに金融資産額の格差は大きいため、「平均」と「普通」の差も大きい。ちなみに、「普通」の家計の金融資産は1064万円である。第二に、高齢者のほうが現役世代よりもはるかに多額の金融資産を持っているので、勤労者世帯に限ってみれば、「平均」が1299万円、「普通」が734万円である。
 高齢者というと「弱者」というイメージを持っている人が多いかもしれないが、少なくとも金融資産額については、高齢者のほうが圧倒的に多い。ちなみに高齢者無職世帯(全体の33%)に限ってみれば、1世帯当たりの貯蓄額は平均2363万円となっている。詐欺師が高齢者を狙うのは、判断能力が衰えているからだけではない。
 日本のサラリーマンは、年功序列賃金だから、若いときには給料が安く、しかも子育て費用等がかかる。50歳代になると、給料も高くなり、子育てを卒業する人も増え、老後に備えた貯蓄を本格化する時期である。そして、60歳頃には退職金も出る。最近は、長生きをする親が多いので、60歳を過ぎてから遺産を受け取る人も多い。
 退職金が出たときが金融資産保有額のピークのはずで、そこからは老後の貯蓄を取り崩しながら年金で足りないぶんを補って生活するのが普通なのだが、長生きしても大丈夫なように倹約して暮らす人が多いため、金融資産の減り方は緩やかである。
 老後の蓄えが少ししか減らない要因のもう1つは、60歳を過ぎてからも働く人が多いからかもしれない。サラリーマンも、定年後に再雇用されたり、新しい仕事を見つけたりして、元気な間は働く人が多い。自営業者は、定年がないので、それこそ元気な間は働き続ける人が多くいる。自営業者の場合は、退職金がなく、年金もサラリーマンに比べて少ないので、働かざるを得ない、という面もあるのだが…。
posted by GHQ/HOGO at 08:42| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする