生活保護をもらうことで「社会の重荷になった」「世間に迷惑をかけている」と感じるのか。そこに、表裏一体の感情として、「生活保護をもらわないでがんばって働いた」という誇りが生まれるのかもしれない。
ある日、地方都市のた女性からこう言われました。
「私は母子家庭でしたが、生活保護を受けず、一生懸命働いて子供を立派に育て上げました。生活保護を受けたほうがいいと軽々しく言わないでください」
彼女の努力と成功はすばらしいことだ。大いなる誇りかもしれない。ただ、その誇りが他者に向かうと、「私にできたのだから、他の人にもできるはずだ」「受給すべきではない」という圧力になる。