2018年03月28日

「生活保護は恥」という感覚の裏にあるもの

 「生活保護をもらうのは恥」という感情も、以前からある。生活保護は、現代社会に必要な社会保障制度の1つだが、いまだに「施し」「恥」という感覚が強固なのだ。その背中に、「貧しいことは良くないこと」「貧困は自己責任」という価値観が貼り付いている。
 生活保護をもらうことで「社会の重荷になった」「世間に迷惑をかけている」と感じるのか。そこに、表裏一体の感情として、「生活保護をもらわないでがんばって働いた」という誇りが生まれるのかもしれない。
 ある日、地方都市のた女性からこう言われました。
 「私は母子家庭でしたが、生活保護を受けず、一生懸命働いて子供を立派に育て上げました。生活保護を受けたほうがいいと軽々しく言わないでください」
 彼女の努力と成功はすばらしいことだ。大いなる誇りかもしれない。ただ、その誇りが他者に向かうと、「私にできたのだから、他の人にもできるはずだ」「受給すべきではない」という圧力になる。
posted by GHQ/HOGO at 06:28| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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