2018年01月27日

医療扶助費がかさむ四つの理由

 最初に、どうして医療扶助費がかさむのかを考えてみよう。
 第1に、生活保護世帯には高齢、病気、障害の人が多いことである。というか、病気、障害のために医療費がかさんだり収入を得られなかったりして、生活保護を受けているケースも少なくないのだ。だから当然、一般の世帯より、医療を必要とする人の比率が高く、症状も重い傾向にあるわけである。
 第2に、生活保護を受けた世帯は、国民健康保険・後期高齢者医療の加入対象から外れるため、医療費の大部分を保護費で負担していることである。生活保護には「他法・他施策優先」というルールがあり、他の制度があれば、そちらを先に使い、足りないときに保護費で補うのが原則だが、医療だけは扱いが違う。
 第3に、医療扶助費の半分以上を入院医療費が占めていること。入院すると、外来通院や在宅医療に比べて大幅に費用がかかる。ここには、本当に入院が必要なのかという問題が含まれている。
 第4に、ごく一部の医療機関ではあるものの、患者が生活保護であることを利用して過剰な医療をするケースがあることだ「不正」に当たるとは限らないが、ゆゆしきことである。
 8種類の扶助のうち生活扶助、住宅扶助は、生活保護利用者の大半が対象になるので、金額が大きいのは当然だろう。教育扶助は小中学生のいる世帯、生業扶助は高校生の就学費が中心で、対象者数・金額は多くはない。
 医療扶助は、生活保護利用者の8割が受けており、総額で1兆7000億円余り。保護費全体(3兆6000億円余り)の47%を占めている。1970年代には60%を超えていた時期があり、次第に割合は下がってきたのだが、それでも大きな金額と比率である。
 一方、介護扶助は、高齢者が多いわりには対象者数も金額も少な。葬祭扶助、出産扶助は、そのつどの必要に応じて支出され、わずかな件数・金額である。


posted by GHQ/HOGO at 06:53| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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