2017年09月10日

グローバル化は滅亡への道 2

 A 深刻な途上国の環境破壊
 グローバル化は深刻な環境破壊も引き起こしている。先進諸国では環境保護に関する法律が整備され、今や公害や環境破壊に直接悩まされることはない。そのために多くの人々が公害問題に鈍感になっているが、実際には世界中で環境破壊が凄まじい速度で進んでいる。その環境破壊と引き換えに得られた資源が先進国に輸出され、消費社会を支えているという現実がある。本来はジャーナリズムがもっと伝えるべき途上国のグローバル化による悲惨な環境破壊の実態は、先進国ではほとんど忘れられているのだ。
 アフリカで素朴に暮らしていた人々は、先進国から持ち込まれる目のくらむような消費財に心を奪われて、それを手に入れるためにカネを欲しがり、その地下に資源があるとなれば、先祖伝来の土地を売ってカネを得る。それで一時的に豊かになれるが、生活の基盤だった土地を追われ、日々の糧を得るため鉱山労働者としてわずかのカネで雇われる賃金奴隷となる。そこにはもはや民族の誇りも伝統文化もある。残されたのは先進国から持ち込まれた拝金主義という新たな異教だけなのだ。
 やがて環境は開発で破壊される。途上国は環境保護の規制などあってないようなもの。アマゾンの熱帯雨林はどんどん伐採され、木材は輸出され、農地には単一の商品作物が大規模に栽培される。鉱山を開発すれば有害な物質がどんどん出る。そして環境破壊の代償として得られた貴重な資源は次々に先進国へ運ばれ、消費され、大量のゴミとなる。そしてゴミもまた途上国に持ち込まれる。
 また卑近な例では中国の環境破壊、公害問題がある。グローバル社会では「中国の高い経済成長が世界経済を牽引した」などと中国を高く評価するが、その高い経済成長は環境の破壊を前提としており、これを高く評価するグローバル社会は偽善ではないか。こうした中国の環境破壊はグローバル社会も当初から予測可能だったはずである。なぜ問題が深刻化するまで放置したのか。それはまさにグローバル経済の性格を如実に表している。カネがすべてなのである。
posted by GHQ/HOGO at 07:48| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする