直撃を受けるのが団塊の世代だ。数年前、団塊の世代は「逃げ切り世代になる」と言われていた。しかし、もうそんな楽観的なことを考えている人はどこにもいない。 年金は意味をなさず、団塊の世代はまとめて貧困に落ちる確率が高くなった。
そもそも、今でも生活保護申請を膨れ上がらせているのは高齢者なのである。年金以外の収入がない高齢者から、国民年金で細々と生きて行く高齢者までが追い詰められている。 経済苦を何とかしようにも、もう働くこともできない。老人ホームに入るにしてもカネがいる。安いアパートに入るにしても断られ、介護施設にも入れない。
そうやって、金もなく行き場もない高齢者が山のように増え続けている。かつては、子供が親の面倒を見るのが当然だった。今はそうではない。そんな時代ではなくなってしまった。日本の苦境は日本だけの問題ではなく、世界の問題でもある。しかも、グローバル経済そのものがまがい物であり、世界経済が危機に追いやられているのが現状だ。