2016年10月26日

経済危機により世界の飢餓状況は悪化 −世界飢餓人口は10億2000万人−

 10月16日の世界食糧デーを記念し、10月14日、国際連合食糧農業機関(FAO)とWFP 国連世界食糧計画(WFP)が、飢餓に関する年次報告書「世界の食料不安の現状」を共同刊行した。それによると、経済危機による飢餓の急激な拡がりは途上国の貧困層の人たちに大きな打撃を与えており、脆弱な世界の食料システムを改善することが急務となっている。
 FAOの推定によると、食糧危機と経済の低迷により、世界の飢餓人口は史上初めて10億人を突破したと見られている。
  世界の飢餓人口のほとんどは途上国に住んでいる。地域別の慢性的飢餓人口(推定値)は次の通り。アジア・太平洋地域―6億4200万人、サハラ以南アフリカ−2億6500万人、ラテン・アメリカおよびカリブ海地域−5300万人、中東および北アフリカ地域−4200万人、先進国−1500万人。
世界の飢餓人口は、今の危機が起きる前から、この10年間ほどじわじわと増加してきた。1970年初頭に発生した世界食糧危機の対処として農業への投資を拡大した結果、1980年から1990年前半にかけては慢性的飢餓人口の削減に向けて進歩が見られた。しかし、農業部門への政府開発援助(ODA)の大幅な削減によって、1995年〜1997年期から2004年〜2006年期の間に、ラテン・アメリカおよびカリブ海地域を除くすべての地域の飢餓人口が増加した。ちなみにラテン・アメリカおよびカリブ海地域でも、食糧危機と経済危機によってその後、飢餓人口は増加に転じている。
食糧価格が高騰し経済が低迷した時期のみならず、食糧価格が低く抑えられ経済的にも成長していた時期においても飢餓人口が増加したということは、世界の食糧保障に関するガバナンスシステムの脆弱さを意味している、とFAOは報告している。
posted by GHQ/HOGO at 08:21| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする